山下周平
恋愛成就を願う岐阜県飛驒市の伝統行事「三寺まいり」が15日、市中心部であった。季節外れの雨のなか、観光名所の瀬戸川沿いでは、晴れ着姿の女性が思いを込め、ろうそくに火をともしていた。行事は3年ぶりにコロナ禍前の規模で開催され、ろうそくのあかりが風情のある町並みを温かく照らした。
飛驒市古川町で200年以上続く行事。親鸞聖人をしのび、町内の三つの寺を詣でる。明治以降、長野県諏訪地方の製糸工場に奉公に出ていた女性たちが着飾ってお参りし、男性との出会いが生まれたことから縁結びの行事となった。(山下周平)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル